はじめに
お気に入りのシステム手帳が在庫のみで販売終了のため
せっかくなら自分で作ってしまえ
という事で始めたレザークラフト
思った以上に楽しく、いろんなものを作り始めたのですが
そこで困ったのが
【道具は何をそろえれば良い??】
でした
今回は自分の振り返りをもとに
- 初期の出費を抑える
- 必要最低限に抑える
という観点から、揃えるべき道具とその理由を紹介したいと思います
『必要最低限』ってどういう事?
そもそも『必要最低限』ってどこまで出来るの?
そこをハッキリさせないと「こんなはずじゃなかった・・・」という事が必ずおきます
ここで言う『必要最低限』とは
『小物の作成で、革を型通りに裁断して裏面の処理をし、それを縫い合わせる』
事です
「縫い合わせるだけなら針と糸があれば十分じゃないの?」
残念ながら、これ、違うんです・・・
細かく分けると次のような工程があって
革の裁断と裏面の処理については・・・
- 型紙を革に固定する(革によってはツルツルして滑りやすい)
- 型紙の外周に沿って革を裁断する
- 革の裏面(トコ面)の毛羽立ちをなくす
革の縫い合わせについては・・・
- 革を貼り合わせる
- 縫い合わせの目印になる線をつける
- 目印に沿って、縫うための穴を開ける
- 針を使って、縫い穴に糸を通す
と、このように
布を縫い合わせる場合とは勝手が違うのです
『必要最低限』の道具
私が揃えた『必要最低限』の道具は(後から買い足したものも含め)以下の道具です
- マスキングテープ
- カッターナイフ
- デザインナイフ
- トコノール
- ガラス板
- 接着剤
- ヘラ
- ネジ捻
- 菱目打ち
- ゴム板
- 木槌
- 縫い針
- ロウ引き糸
それでは、それぞれの道具がなぜ必要なのか
詳しく説明していきます
型紙通りに革を裁断するのに必要な道具
人によって様々ですが、私は革を裁断するのに
- マスキングテープ
- カッターナイフ
- デザインナイフ
これらの道具を使っています
マスキングテープ
型紙を革に固定するために使っています
「セロテープでも良いのでは?」と思う方もいるかと思います
私も実際試したのですが、セロテープだと革によっては剥がした跡が残る場合があります
マスキングテープも完全ではないのですが、セロテープよりもはるかに跡が残りにくいので
コチラを使っています
メーカーに関してはどこでも構わないかと思いますが、価格が安いこちらを使用しています
テープの幅については、12mm~18mmが使いやすいと思います
カッターナイフ
慣れてきたら革包丁を使うと良いのですが、最初はカッターナイフで十分です
段ボール用だと大きすぎて使いづらいので、一般的なサイズの物を使いましょう
こちらも様々なメーカーから出ていますが、私はオルファ製を愛用しています
デザインナイフ
直線を裁断するのはカッターナイフで十分ですが
- 曲線
- 細かい部分
これらの箇所は意外とあり、カッターナイフではうまく裁断できない場合があります
そんな場合に必要になるのがデザインナイフで、刃先が通常のカッターナイフよりも鋭角なので
細かい箇所もきれいに裁断できます
こちらも愛用しているのはオルファ製のものです
革の裏面を処理するのに必要な道具
革を裁断した後、大体の場合は裏面の処理(専用の糊を使って裏側の毛羽立ちを無くし、整える)を行います
具体的な手順は
- トコノールを裏面に塗布する
- 半乾きの状態で、ガラス板を使用して磨く
となりますが、その際に必要な道具は次の通り
- トコノール
- ガラス板
トコノール
革の裏面を処理するための専用の糊です
革の裏面の処理をする際は、必ずこれを使いましょう
ガラス板
トコノールを塗布した後、磨くために使用する板です
滑りの良さと適度な力の伝わり方で、広い面も効率よく磨くことができます
革を縫い合わせるのに必要な道具
革を縫い合わせるのには、それ専用の道具が必要になります
- 接着剤
- ヘラ
- ネジ捻
- 菱目打ち
- ゴム板
- 木槌
- 縫い針
- ロウ引き糸
縫い針と糸については布用と革用で別物なので、必ず揃えましょう
接着剤とヘラ
革を縫う前に、縫い代部分を接着する必要があります
※接着しないと隙間ができて、強度が下がるため
接着剤に関してはゴム糊がよくおススメされていますが、最初は
- ボンド
- 皮革用のセメダイン
等で十分だと思います
私が愛用しているのはコチラ
ヘラについては40mm幅くらいの物をおススメします
細かい箇所と広い箇所の両方に対応しやすいです
ネジ捻
人によりけりの使い方ですが、、、私は、本来の使い方に加えて
縫うための線をつける場合にも使用しています
ネジ捻を使う前は、定規と丸錐を使ってけがき線をつけていたのですが
- 革のフチと並行にならない(幅が均一にならない)
- けがき過ぎると革の表面が弱くなる
- 菱目打ちでの穴あけを失敗しやすい
という理由からネジ捻を使うようになりました
特に【穴あけを失敗しやすい】という点は致命的なので
早めにネジ捻を揃えておけばよかったと後悔しています・・・
菱目打ち・ゴム板・木槌
縫うための穴を開けるのに必要な工具です
通常は
- 作業台にゴム板を乗せて
- ゴム板の上で革に菱目打ちを当て
- 木槌で叩いて穴を開ける
という作業になるのですが、結構音が響くので・・・
私は太ももの上にゴム板を乗せて穴あけをしています(笑)
金槌や鉄板など硬いものを使用すると、菱目打ちの先が潰れてしまうので
木槌とゴム板を使用しましょう
また、菱目打ちは
- 6本目
- 2本目
- 1本目
の3本を揃えておくと良いです
幅については様々なサイズがありますが、4mm幅が入門用に適しています
縫い針とロウ引き糸
布と違い革は丈夫なので、布用の針を使うと折れる可能性があります
また、摩擦と丈夫さの関係から、布用の糸ではほつれる可能性が高くなります
そのため、針と糸も専用の物を用意しましょう
作るものによって糸の太さは使い分ける必要がありますが、今回は小物用という事で
5番手(0.5mm)程度の太さが最適だと思います
全部揃えた際のお値段は・・・
さて、ここまで『必要最低限』の道具を紹介しましたが・・・
全てを一気に揃えると、どれくらいの値段になるのでしょうか?
革の裁断:
- マスキングテープ・カッターナイフ・デザインナイフ・・・\1,500
革裏面の処理:
- トコノール・ガラス板・・・\2,500
革の縫い合わせ:
- 接着剤・ヘラ・・・\500
- ネジ捻・・・\2,000
- 菱目打ち
- 6本目・2本目・1本目・・・\3,200
- 縫い針・ロウ引き糸・・・\700
トータルで大体\10,000 !!
結構なお値段するんですよね・・・(-_-;)
ただ、これはあくまでも
- 一般的な値段で
- それぞれの道具を単品で
購入した際の金額です
実際には
- 初心者用セットを購入する
- 100均ショップで購入する
- カッターナイフなどは家にあるものを使用する
などで金額を下げる事ができますので、あくまでも目安という事で・・・
おわりに
いかがだったでしょうか
今回は【レザークラフトを始めるのに『必要最低限』の揃えるべき道具】というテーマで執筆しました
レザークラフトの醍醐味は
『自分が欲しいものを、自分好みののデザインで作る事ができる』
これに尽きます
初期投資としてはそこそこの額になりますが、ハンドメイドマーケットに出品できたりすることを考えると
決して高くない額だと思います
ぜひ、一緒にレザークラフトの沼にハマりましょう!
それでは、今回はここまで
読んでいただき、ありがとうございました~
コメント